ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト&指揮)
Nathalie STUTZMANN , contralto & conductor
コントラルト歌手で指揮者のナタリー・シュトゥッツマンは、世界的な一流歌手の1人であり、当代きっての注目の音楽家である。独唱者としてサイモン・ラトル、小澤征爾、マリス・ヤンソンス、クリストフ・エッシェンバッハ、マルク・ミンコフスキなどの指揮者、ベルリン・フィル、ウィーン交響楽団、ボストン響、パリ管、ロンドン響、スペイン国立響などいずれも世界の主要オーケストラと共演している。
リサイタルも世界各地で開催。スウェーデン出身の優れたピアニスト、インゲル・セーデルグレンと共演。2人のコラボレーションは比類ない豊かな魅力にあふれたものであり、CDは数々の受賞に輝き、最高の賛辞を得ている。音楽界にデビュー直後から始まっていたシュトゥッツマンのレコーディング数は多く、今やCDは75枚を超える。1991年にRCAでの初CD以来、RCAを中心にフィリップス、EMI、ドイツグラモフォン、カリオペなどからリリースしている。
今シーズンは、アムステルダム、ロンドン、ミラノ、ワシントン、マドリッドなどで演奏会がある。ヘンデル《ジュリアス=シーザー》のコーネリア役は今年の注目の演目である。ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサンとはチェチリア・バルトリと共演、クレオパトラを演じる(パリ、プレイエル座公演)。その後ペーター・シュライアー指揮で、バッハ《マタイ受難曲》。オランダのハーグ公演に出演する。
マーラー没後100年記念の2011年には、サイモン・ラトルに招かれ、ベルリン、ロンドン、アムステルダムで交響曲第3番を(2011年2月)、9月にはベルリンで第8番を共演することになっている。さらに、マリス・ヤンソンスとは、ミュンヘンで、バイエルン放送響の記念演奏会で第3番を歌う。
シュトゥッツマンは「完璧な音楽家」を具現している。幼いころからピアノ、バスーン、室内楽全般、指揮を学び、先頃、歌手としての活動に加え、指揮を自らの演奏活動の主要なものにしていこうと決断。彼女の新たなる挑戦を支え、交響曲レパートリーの指導にあたっているのは2人の良き指導者である。サロネン、サラステ、ラトルを育てたフィンランドの伝説的指導者フィオナ・パヌラ教授と、親しい友人の小澤征爾である。
2009年に、シュトゥッツマンは、オルフェオ55(Orfeo55)という室内オーケストラを創設した。このオーケストラは、古楽から近代まで幅広いレパートリーを持ち、それぞれの奏法に深い知識と能力を備えた優れたオーケストラである。歌手としてバロックやロマン派のレパートリーを培ってきたシュトゥッツマンだからこそできることなのだが、ヴィヴァルディ、モーツァルト、ベートーヴェン、ワーグナー、ブラームスを指揮し、シュトゥッツマンは大成功をおさめている。これらの作曲家たちへのアプローチは、真摯で音楽の自由にあふれ、それぞれの作品の魂の深さと音楽的完成度が表現され、彼女の高い質を伝えたいと願うシュトッツマンの情熱と相まって聴衆から賞賛を浴び、オーケストラからは尊敬されている。
2009年の秋、オルフェオ55は、ペルゴレージのプログラムを携え、フランス国内数カ所で演奏した。そして2010年には、ヴィヴァルディとヘンデルのプログラムをもって、再びフランス(パリとメス)とスペイン(マドリッドとヴァレンシア)で演奏。夏には、サン・リクエール、システロン、サブレなどいくつかの音楽祭に出演。来シーズンには、2つのプログラムに焦点をあてることになる。1つはバッハ(ボルドーオペラとメスのアースナル)、そして2011年の主なプロジェクトとなるヴィヴァルディに捧げた「プリマ・ドンナ」を演奏する。
「プリマ・ドンナ」は、ユニヴァーサルが録音、2011年3月にリリース予定。パリ、メス、クエンカ、アムステルダム、ヴィシー、メントンなど、オーケストラの演奏会スケジュールは埋まってきている。オルフェオ55は、アースナルーメスのレジデント・オーケストラでもある。
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