ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)
Veronika Eberle, violin
Biography
ヴェロニカ・エーベルレの稀有な才能と安定感のある成熟した技術には、世界トップクラスのオーケストラ、コンサートホール、音楽祭、そして著名指揮者たちから賞賛が寄せられている。
今後予定されている協奏曲公演の中でも特筆すべきものとして、スウェーデン放送響、バイエルン国立響、ロンドン響、モントリオール響、スペイン国立管、ソウル・フィル、ミュンヘン室内管、ポツダム・カンマーアカデミー、セントポール室内管等との再協演、フランス放送フィル、ハンブルク・フィル、フィルハーモニア管、ザルツブルク・モーツァルテウム管、アイルランド国立響、ボストン響(タングルウッド)、グラーフェネック音楽祭等へのデビューが挙げられる。
室内楽にも情熱をもって取り組んでおり、シャイ・ウォズナー、ラルス・フォークト、ルノー・カプソン、アントワン・タメスティと定期的に演奏している。2015/2016シーズンにはソプラノのアンナ・プロハスカと室内楽ツアーを行い、ウィグモア・ホール、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ドルトムント・コンサートホールを始め、ヨーロッパの主要ホールで演奏した。また最近のリサイタル活動ではロンドン(ウィグモア・ホール・マスター・シリーズ)、ニューヨーク(カーネギー・ホール・デビューシリーズ)、ザルツブルク(モーツァルテウム)、アムステルダム(コンセルトヘボウ)、パリ(パリ市立劇場)、チューリヒ(トーンハレ)、ルツェルン音楽祭を訪れている。
2006年のザルツブルク復活祭音楽祭で、わずか17歳のヴェロニカ・エーベルレはサー・サイモン・ラトルの紹介を受けて満席のザルツブルク祝祭大劇場に登場、ベルリン・フィルとベートーヴェンの協奏曲を弾き、世界中の注目を集めた。それ以後、世界の主要オーケストラ、著名指揮者に招かれ、ロンドン響(ラトル)、コンセルトヘボウ管(ホリガー)、ニューヨーク・フィル(ギルバート)、モントリオール響(ナガノ)、ミュンヘン・フィル、ゲヴァントハウス管(ラングレー)、ベルリン放送響(ヤノフスキ)、フランクフルト放送響(パーヴォ・ヤルヴィ)、バンベルク響(ティチアーティ、ノット)、チューリヒ・トーンハレ管(M.ザンデルリンク)、NHK響(コウト、シュテンツ、ノリントン)、ロッテルダム管(ラトル、ガフィガン、ネゼ=セガン)と共演した。
南ドイツのドナウヴェルトに生まれ、6歳でヴァイオリンを始めた。その4年後、ミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院のジュニア・クラスに進み、オルガ・ヴォイトヴァに師事した。クリストフ・ポッペンに一年間個人レッスンを受けた後、ミュンヘン音楽大学に入学し、2001年から2012年までアナ・チュマチェンコのもとで研鑽を積んだ。
長年にわたり、日本音楽財団、ボルレッティ・ブイトーニ・トラスト(2008年にフェローシップ)、若いソリストのためのオルフェウム財団(チューリヒ)、ドイツ音楽生活財団(ハンブルク)、ユルゲン・ポント財団(フランクフルト)など、多くの権威ある団体から支援を受けている。
2003年にマインツで開催されたイフラ・ニーマン国際コンクールで1位に輝き、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭とメクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭では聴衆賞を獲得した。また、2011年から2013年までBBCラジオ3の新世代アーティストに、2010年から2012年までドルトムント・コンサートホールの“ユンゲヴィルデ”アーティストに選ばれた。
使用楽器は日本音楽財団から貸与されたストラディヴァリウス「ドラゴネッティ」(1700年製)。