十束 尚宏(指揮)
Naohiro Totsuka, conductor
Biography
1960年東京生まれ。5歳よりピアノを高柳朗子、久賀雪子、林由香子の各氏に師事。桐朋学園大学指揮科卒業、研究科に学ぶ。故森正、高階正光、小澤征爾、秋山和慶、黒岩英臣、尾高忠明、ジャン・フルネの各氏に師事。
大学3年在学時の1982年「第17回民音指揮者コンクール」第1位。1983年、1984年タングルウッド音楽祭にフェローシップ・コンダクターとして招かれ、レナード・バーンスタイン、アンドレ・プレヴィン、レナード・スラットキン、クルト・マズア、ガンサー・シュラー、グスタフ・マイヤー、モーリス・アブラヴァネル、ジョセフ・シルヴァースタインの各氏に師事し、クーセヴィツキー指揮大賞を受賞。1984年ボストン交響楽団 Stand-by Conductorとして招かれ、小澤征爾氏のアシスタントを務める。同年新日本フィルハーモニー交響楽団定期公演を指揮。1984年 - 85年ベルリンに留学。
1985年「N響若い芽のコンサート」出演、1989年NHK交響楽団定期公演を指揮等、国内各オーケストラとの共演を数多く重ね、群馬交響楽団指揮者、のち正指揮者、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者、広島交響楽団音楽監督を歴任。1997年フランス「ノルマンディーの10月」音楽祭に広島交響楽団と共に招かれる。
2002年より3年間ローム音楽財団奨学金を得、その後も2013年までウィーン国立歌劇場にて研鑽を積む。海外では、オペラとバレエ公演でコーミッシェ・オパー・ベルリン、ブリュッセル・モネ劇場、ドイツ・ヘッセン州立劇場(ヴィースバーデン)、フランス・モンペリエ国立歌劇場、フランス・リル歌劇場に、又オーケストラ公演ではゾーリンゲン、ニュルンベルク、スロヴェニア・マリボール、ハンガリー・セゲトの各歌劇場管、ストックホルム・フィル、リスボン・グルベンキアン管等に客演。
2011年指揮者として参加した大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウス「ねじの回転」(ブリテン)公演が第66回文化庁芸術祭大賞受賞。
2012年小澤征爾音楽塾オペラ公演、2012年、2013年サイトウ・キネン・フェスティバルにて小澤塾オペラ公演、オーケストラ公演を指揮。2013年新国立劇場でオペラ「夜叉ケ池」(香月修)初演。
又作曲・編曲活動も行なっており、2011年にTondichtung „Zu einer Geschichte”と„Zwischenspiel“を、2012年にSymphonie Nr.1を、2013年にOuvertüreを、2014年から3年かけて新作2. Symphonieの各楽章を初演していく計画により、2014年に„Apokalypse“を、2015年に„Aufstieg zum Himmel“と„Scherzo“を、2016年に„Renaissance“を初演(Symphonie Nr. 2の完成)。2017年にKammersymphonie „Passion Christi“を、2018年3月に„Aus dem Gilgamesch-Epos“を初演、同曲9月再演。
ウィーン在住。