
菊池 洋子(ピアノ)
Yoko Kikuchi, piano
Biography
2002年に日本人として初めて第8回モーツァルト国際コンクールで優勝。その後、ザルツブルク音楽祭に出演するなど国内外で活発に活動をおこない、いまや人気・実力ともに日本を代表するピアニストの一人である。2022年より毎年夏にJ.S.バッハのゴルトベルク変奏曲の全曲演奏会をおこなうほか、ウィーン国立バレエ団2025-2026シーズンの“マルティヌーのピアノ協奏曲第1番”と“ラフマニノフのパガニーニの主題による幻想曲”を使用した2つのプロダクションにピアニストとして参加することが決まり、合計11公演でウィーン国立歌劇場管弦楽団と共演する。
群馬県前橋市生まれ。故田中希代子、故林秀光の各氏に師事。桐朋学園女子高等学校音楽科卒業後、イタリアのイモラ音楽院に留学、ピアノをフランコ・スカラ、フォルテピアノをステファノ・フィウッツィに師事。1997年にミラノでリサイタルを行い、同年のユベール・スダーン指揮/シチリア交響楽団のツアーのソリストに抜擢。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を3夜連続演奏してイタリアの新聞紙上で絶賛された。2003年には夏のザルツブルク音楽祭のモーツァルト・マチネに出演、アイヴァー・ボルトン指揮/ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団と共演し成功をおさめた。04年秋にはライプツィヒ弦楽四重奏団と日本ツアーを行ない、06年にウィーンでのリサイタル、オーケストラ・アンサンブル金沢のアジア・ツアーのソリスト、アフラートゥス・クインテットとの共演及びレコーディングに加え、サントリーホール(東京)、ザ・シンフォニーホール(大阪)、札幌コンサートホールKitaraなど、全国6都市の主要コンサートホール大ホールにてリサイタルをおこない大きな話題を集めた。
その後も、08年にアンサンブル・ウィーン=ベルリンとの共演、10年にチューリッヒ・トーンハレでのリサイタル、11年以降シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭にたびたび招かれているほか、12年にはイスラエルのエイラット音楽祭出演、ミラノのヴェルディホール、ボローニャのマンゾーニ劇場でのリサイタル、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団と共演。15年プラハの春音楽祭におけるアフラートゥス・クインテットとの共演の模様はチェコ国営テレビで放送され好評を博した。09、18~19年にはモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲をフォルテピアノとモダンピアノを用いて演奏する意欲的な企画に取り組み好評を得た。近年ではウィーン・フィルのコンサートマスター、ライナー・ホーネックとのツアーのほか、バレエとのコラボレーション公演に積極的に出演し、世界的バレエダンサー ディアナ・ヴィシニョーワや吉田都、上野水香ほかと共演をおこなっている。
CDに「J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲」「モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第21番」「子守歌ファンタジー」「ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集Vol.1,2」などがある。第1回上毛芸術文化賞(音楽部門)受賞。2007年第17回出光音楽賞受賞。
Schedule
2026年
■1月25日(日)15:00 会場:横浜みなとみらいホール
クラシック・ヨコハマ「生きる」~2026 New Year 若い命を支えるコンサート
■2月28日(土)14:00 会場:東海市芸術劇場
愛知室内オーケストラ 第95回定期演奏会
■3月27,28,30日,4月1,4,6,7,10,14,17日 会場:ウィーン国立歌劇場
VISIONARY DANCES(ウィーン国立バレエ団との共演)
※演奏曲・マルティヌー:ピアノ協奏曲第1番





















