Instrumentalists

相沢 吏江子(ピアノ)
Rieko Aizawa, piano

Biography

 宝塚市生まれ。5歳よりピアノを始め、大里安子、後に桐朋学園子供のための音楽教室で山田朋子に師事。86年第40回日本学生音楽コンクール小学校の部で全国第1位受賞。

 88年内田光子の推薦により、カザルスホール・オープニングシリーズにおいて、A.シュナイダー指揮ブランデンブルク・アンサンブルと共演。同年夏、同氏の熱い推挙により、マールボロ音楽祭に史上最年少で参加。さらには、ケネディーセンターとカーネギーホールで、ソリストとしてアメリカ・デビューを飾り、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストの両紙に高く評価された。翌年、カーティス音楽院に留学し、M.ホルショフスキの最後の弟子となる。卒業後、ジュリアード音楽院大学院に進みP.ゼルキンに師事、96年修士課程修了。この間、ニューヨークのリンカーンセンターをはじめとする多くのホール、音楽祭に招待される。

 これまでにウィーン室内管、イギリス室内管、サンフランシスコ響、セントルイス響、セントポール室内管などと共演、室内楽ではグァルネリ弦楽四重奏団、上海クァルテットなどと共演。2001年のドイツ・ドレスデンでのベートーヴェン・シリーズのリサイタルでは「彼女の出す、優美なコントラストと細部まで満たされた演奏に、息を飲んで聞き入った」と地元紙に高く評価された。2011年には、師であるホルショフスキの名を冠したピアノ・トリオ「ホルショフスキ・トリオ」をミルス(Vn)、ラマクリシュナン(Vc)と共に結成、アメリカ音楽界で大きな話題となった。以来、ニューヨーク、ボストン、ワシントン、ロサンジェルスなどを含むアメリカ国内はもとより、ヨーロッパ各地、インドからも招かれるほか、2014年には日本へのツアーも行った。

 日本では97年1月小澤征爾指揮新日本フィルと共演、同年秋にはカザルスホールの10周年記念として本格的なデビュー・リサイタルを行う。以来、数多くのリサイタルを行うと共に、日本フィル、新日本フィル、都響、東京シティ・フィル、大阪響、関西フィル、兵庫芸術文化センター管などにソリストとして招かれている。自身のリサイタルシリーズでは、西村朗作曲「ベートーヴェンへのオマージュ~夜の呪文」、猿谷紀郎作曲「錯覚 しかし 自由にしかし楽しく」、コールマン作曲「ナイト・シンギング」を世界初演し話題を呼んだ。また、スクリャービンとショスタコーヴィチの「24のプレリュード」がアルトゥス・ミュージックからリリースされている。現在、バード大学ロンジー音楽院で後進の指導にも力を注いでいる。ニューヨーク在住。

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(c)Lisa-Marie Mazzucco

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